北の大地を行く寝台列車を追って その1
長万部のS字カーブを行く「トワイライトエクスプレス」。DDの力強い走りが朝日に輝く
こんばんわ。
先週末は北海道へ行ってきました。
夜行列車が年々廃止されていく中、北海道には本州とを結ぶ夜行列車が最大で4本走っています。
そのどれもが客車列車で、DD51がフルスロットルで駆け回ります。特急は重連を組んでいますから、その迫力は電気機関車とは比べられないほどの魅力があります。
勿論、撮るだけでなく乗る方も、多彩な種類の個室寝台、食堂車を連結して魅力的なのは周知の通りですね。
そんな人気が高い夜行列車でも北海道新幹線の建設工事もスタートし、将来は決して安泰とは言えない状況になってきました。
ここは早めに定番箇所から記録していきたい。そんな思いが立って金曜日の最終便で千歳へ向かいました。
撮影は日の出前からスタートします。
5月の後半にもなると、北海道は3時を過ぎたころから明るくなり、4時過ぎには太陽が顔を出します。
これは夜行列車の撮影には大変有難い事で、冬場とは比べ値のにならないほど撮影対象の幅が広がります。
その恩恵を受けるべく、最初は黄金駅南の跨線橋にてくだりの 「はまなす」を撮ることにしました。
「はまなす」を非電化区間で撮れるのは、夏至前後の僅かな期間だけで、しかも下り列車のみです。
黄金駅通過は4時05分。日の出から間もないこともあり、光量は少なく、明るい50ミリレンズで対処を図りました。
通称"宇宙軒カーブ"を走る「北斗星」。編成全体を収めるには、もう少し札幌寄りに立ってみる必要があった
次は国道37号線を進み、長万部先のS字区間で、「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」を撮ります。
DD51の力強さを強調したかったので、ローアングルから狙います。
臨時組の寝台列車を撮影した後は、北入江(信)〜有珠のS字カーブポイントへ移動し、殿の「北斗星」を収めました。
こちらは有名な場所なので、私以外にも7名ほどの撮影者がおりました。
森に囲まれ、海沿いの場所でありながら山線のような雰囲気は、「スーパー北斗」の撮影も面白いですね。編成を捻りながらカーブを通過していく様子は、特筆ものです。
田植えを終えたばかりの水田は見事な水鏡となってくれた。噴火湾、駒ケ岳を遠くに見て「カシオペア」が光り輝く
日中は、大岸や礼文、長和周辺で特急列車や貨物列車を撮影しながら、今後のためのロケハンを行います。
森〜東室蘭にかけては、私にとって撮影空白地帯なので、出来る限り引き出しの数を揃えておきたいところです。
夕方になって国縫の方まで移動し、ここから上りの寝台列車を撮り始めます。まずは「トワイライトエクスプレス」からになります。
高台に登って直線区間を行くダークグリーンの編成を撮ると、高速を使って一気に長和へ向かいます。
今度も高台からの俯瞰撮影で、相手は「カシオペア」です。
水田の水鏡と編成に当たる西日の輝きは、この時期だけの特別なシーンです。
これを目当てに集まった撮影者はざっと20名強。
イベント列車でもさよなら運転でもないのに、北海道では集まった方だと思います。
天気も良く、空気も澄んでいたので遠く駒ケ岳も見通せるほどで、皆さん満足気な表情で列車を見送っていました。
私も今年一番の当たりで、液晶モニターを確認してまたニンマリしてしまいました。
この日の最後は、朝に撮りました黄金の跨線橋で「北斗星」を。通過は日没後になりましたが、十分な明るさが残っていましたので、シャッタースピード早目の流し撮りでいけました。
翌日も早朝から撮影です。
その前に洞爺湖温泉に立ち寄って一日の疲れを癒しておくことにしました。
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