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2011.10.02

最後のシーズンとなるか? 〜石北本線の貨物列車〜

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朝日を浴びて東進する石北本線貨物列車8071レ

 こんばんわ。
 このところ朝方の冷え込みが進んできました。
 掛け布団をそろそろ出そうかと思います。
 北海道ではというと、朝晩はもう暖房が必要なくらいで、道東はもうすぐ霜が降りるのではないかというくらいの寒さでした。
 東京よりも秋が迫ってきていることを実感致しました。
 では、本題へと移りましょう。
 
 旭川近くのPAで一夜を明かし、まだ日も昇らない朝の4時には洗面を済ませて上川方面へ走らせました。
 朝は北見行きの臨時貨物列車の撮影がメインです。
 石北本線の貨物は、秋の収穫シーズンを迎える頃になると運転され、春頃まで運転されます。
 最盛期には3往復が設定され、DD51によるプッシュプルの運転形態が特徴の列車です。

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夜が明けたばかりの石狩川の鉄橋を渡る8071レ。

 需要は旺盛で、1往復は通年運転にすることも検討されていた程です。
 ところがDD51の老朽化が進み、稼働台数が減ってくると運行本数も徐々に減らされてしまいました。
 今シーズンは1往復のみとなる予定で、最悪今シーズン限り全廃になる可能性も出ています。

 残った1往復は早朝・夜間の運転となるため、撮影チャンスは実質下り列車だけとなります。
 これからどんどん日の出時刻が遅くなりますので、少しでも撮影機会を減らさないためにも早目に撮っておくことにしました。


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遠軽を発車する8071レ。積荷が殆ど無いせいか、迫力は今ひとつ

 25日の日の出は5時24分ころ。周辺は山に囲まれているので、太陽が見えてくるのは日の出から30分ほど待たなければなりません。
 それでも撮影効率を上げるためには、上川より手前で1回撮影しておきたいところです。
 まあ太陽が顔を出さなくても天気が良ければそれなりに明るいはずなので、上川の少し手前にある石狩川の鉄橋で撮ることにいたします。

 露出はISO1600まで上げれば、1/1000で切れるほどの明るさがありました。
 8471レはDD51の唸りと共にやってきましたが、積荷はコンテナ4個だけで、後は空車だらけのコキが続くだけの超軽量編成でした。
 後ろのDD51は、後押しするほどではないと見てアイドリング状態でぶら下がっているだけの状態でした。
 これでは撮っても画にならないと思いつつも、日中はこれ1本しかないので追いかけることにいたしました。


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コスモスの花に包まれる遠軽駅と佇むDD51
 
 追っかけは紋別自動車道を使うことで楽々と先回りができます。
 次の撮影地は、丸瀬布〜瀬戸瀬の直線区間です。
 コンテナが編成の半分でも載っていれば俯瞰ポイントへ行くことを考えていましたが、編成がしょぼいのでは存在が希薄となります。
 ここはカブリツキでDD51を大きく写す作戦といたしました。
 3年ぶりに訪れてみると、風景が変わっていました。
 以前は農家がありましたが、既になくなっていて紋別自動車道の工事現場になっていました。
 数年後には景色が変わっていそうですね。

 続いては遠軽駅へ行きまして、駅近くの誇線橋から遠軽を発車する8471レを撮ります。
 進行方向が変わると唯一のコンテナが乗っかった車は最後尾になってしまうため、軽量感たっぷりの見栄えでしたが、DD51の排気管から湧き上がる陽炎は迫力がありました。


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常紋峠に挑む8071レ。荷は軽くともDD51はエンジン全開で登ってゆく
 
 8471レ最後のカットは、定番中の定番である常紋峠146キロポストポイントです。
 2年ぶりの訪問でしたが、様子が以前と大きく変わっていました。
 林道から線路に向かって樹木が全て伐採され、大きく開けた状態となっているのです。100人来ても大丈夫なほどの広大なスペースになっています。
 以前は斜面を降りて木々の間から撮っていたことを考えると隔世の感がいたします。
 今回はアングルの制約がなくなったので、早速新しい構図となる林道から構えることにいたしまた。
 石北本線屈指の難所に8471レはゆっくりと登ってきましたが、最後尾のDD51はここでも仕事はせずぶら下がり状態でした。本当に荷が軽いのでしょうね。


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ひまわり畑を行く「オホーツク4号」
 
 8471レを見送るとこの日の撮影は終わったような気分になりました。しかし、時計はまだ9時前です。
 ここまでカブリツキで撮っていたので、風景に比重を置いてみたくなりました。
 紅葉はまだこれからなので、平地に降りてコスモスなどとの組合せを探すことにします。
 北見方面へ車を走らせると、留辺蕊の先で黄色い花の群生というか畑が見えました。
 ひまわり畑のようです。
 まだこの季節に見ごろを迎えているとは思っていませんでした。
 本州のと比べると花の大きさや丈の長さは、半分くらいでしたが、花の色が濃く青空と組み合わせると鮮やかなコントラストを描いていました。
 ここで普通列車や「オホーツク」を撮影いたします。


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常紋信号所脇を下ってゆく「オホーツク1号」

 続いては再び常紋峠へ足を運び、今度は信号場のそばから下り「オホーツク」を撮影します。
 信号場は現在機能停止状態となっていて、信号機に×が貼られているものの、待避線の線路は剥がされてはおらず、必要とあれば復活できる状態となっています。
 しかし、停止から10年以上が経過。待避線には雑草だけでなく木が生えてきていて、自然に埋もれてしまいそうです。


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緑多い公園内を行く雨宮21号。どこか異国情緒漂う風景だ

 お昼になりました。
 このまま石北本線の撮影を続けても良いですが、特にここでこの列車を撮るという目標を立てていなかったので、趣向を変えてみることにいたしました。
 丸瀬布へ向かい、町外れにある丸瀬布いこいの森を訪れてみました。
 ここはオートキャンプ場がある公園ですが、園内には本格的な鉄道が敷かれているのです。
 内容はかつて丸瀬布に走っていた森林鉄道をイメージしたもので、雨宮21号という本物の蒸気機関車が主として活躍しています。
 遊園地のアトラクションに毛が生えた程度と見ていたのですが、時々雑誌やネット上で発表される作品を見ていると鉄道の原風景が再現されていることに興味を持ちました。
 駅から車で15分ほどの距離なので、覗いてみる程度の気持ちで行って見ました。


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雨宮21号とDL列車とのすれ違い
 
 園内は三連休ということもあり、家族連れで賑わっていました。
 列車も雨宮号だけでなく、ディーゼル機関車による続行便も出していました。
 この続行便、昭和の森林鉄道を再現したような編成構成になっていて、客車だけでなく石炭や木材を積んだ貨車も連結されていました。
 駐車場に車を停めて程なく13時の便が発車したので、早速撮影を開始しました。
 SL雨宮21号は、大型蒸気と同じく煙やドレインを吐きながらブラスト音と共に動き出します。
 小さいながらも立派な本物の蒸気機関車です。昭和54年から動態保存を続けているということで、歴史ある立派なものです。
 
 ディーゼル列車はSLが発車してから約2分後に後を追うように発車します。
 線路は9と6の字を繋ぎ合わせたような構成になっていて、まずは園内の半分を一周して出発駅へ一旦戻ってきます。
 すると列車はそのまま通過して残り半分のループ線を一周します。


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かつての森林鉄道を彷彿させる貨物・客車混合列車

 続行運転がある際は、後半のループ走行の方向を変え、車両留置施設があるところで行き違いを行う見せ場があり、乗客からは歓声が上がっていました。
 列車は人間の小走り程度のスピードで走るので、移動しながら撮れば1回の運転で3つくらいの撮影チャンスがあります。
 私は森の中を走るシーンと列車が交換するシーンを中心に狙いました。
 運転は30分おきにあるので、1時間半ほどの滞在で4GBのメモリーカードを全て消費してしまうほどのカットを撮ることができました。
 運転は11月ころまで行われているとのことなので、紅葉シーズンにでもまた撮ってみたいですね。


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山々に囲まれた道を突き進む「オホーツク」。紋別自動車道の建設が進み、テコ入れが望まれるところ

 いこいの森での撮影を切り上げた後は再び石北本線の撮影に戻ります。
 瀬戸瀬、丸瀬布周辺で普通列車と「オホーツク」を撮り、暗くなり始めた段階で西へ移動します。
 最後は、日没間近の中愛別付近の鉄橋で「オホーツク」を収めて終了となりました。


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日も落ち、薄暗くなってきた石狩川を渡る「オホーツク」。遠軽方の先頭車は1500番台車で揃えられている

 撮影後は高速で一気に西へ向かい、宿がある東室蘭まで向かいました。
 北海道遠征最終日となる26日は、室蘭本線の撮影をいたします。
 今回はざっと丸瀬布いこいの森の鉄道を紹介しましたが、園内の遊戯施設とは思えないほど本格的で、情景も魅力的です。
 また時間を改めてじっくりと紹介したいと思います。

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コメント

予想通り(?)石北貨物に行きましたね。
運転の方ですが、2014年春までの運行が決まったようです。ただ石北を走れる後継機がないので無理に寿命を延ばした感じなのですけど。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/318563.html
146kpは3月に行きましたが、この季節だと単独で行くのは勇気が入りますね。

投稿: kei | 2011.10.02 00:38

kei様、こんにちは。
情報ありがとうございます。
何とかもう1シーズン生き長らえるということでほっとしました。
一部のDD51は検査期限ぎりぎりまで使うことになるようですね。
146キロポストは、伐採で大分見通しが良くなったので以前よりかは薄気味悪さはなくなりました。
その途中は相変わらずですけどね。

投稿: § | 2011.10.02 12:27

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